【新型デイズ ハイウェイスター ターボ 試乗】軽自動車のクラスを超えた「自然な走り」

●CVTのステップ加速制御が走りにもたらす恩恵

6年ぶりにフルモデルチェンジしたデイズの過給機付きモデル、『ハイウェイスターGターボ』(154万9800円)に試乗してきました。今回のモデルではエンジンを完全新設計としています。

CVTも新開発のものになっており、エンジンとの締結点数を4点から11点に増やすなど、パワーユニット全体の高剛性化にも貢献しています。剛性を上げたことでよりダイレクトな加速が味わえたり、静粛性が向上するといった効果も出ました。

また先進安全運転支援システムのプロパイロットを採用したことがニュースです。

サスペンションはFF車ではリヤにトーションビーム式を新たに採用し、フロントのストラット式と組み合わせます。

ボディサイズは全長3395mm、全幅1475mmで、全高は1640mmです。プラットフォームを一新したことでホイールベースは2495mmと大きくしています。これによって後席のヒザ前空間は710mmを確保しています。

リヤオーバーハングは従来モデルと同等ながら、ラゲッジルームは大きめです。後席を一番後ろにスライドした状態でも385mmの前後長を確保しています。

後席とラゲッジルームが広くなったら前席が狭くなった? いえ、もちろんそんなことはありません。実はエンジンルームの前後長を約8cm縮めることで、フロントシート周りの広さは確保したまま全体をサイズアップしているのです。

車速ゼロからの発進時にストレスがないことが、新型デイズ ハイウェイスター ターボの大きな特徴です。

これはエンジン単体の性能向上(最高出力が64ps/5600rpm・最大トルクは10.2kgm/2400~4000rpm)や、適切な変速機のギヤリング設定もさることながら、新“S-ハイブリッドシステム”の恩恵によるところも大きいのでした。

このマイルドハイブリッドシステムでは、従来の鉛バッテリーに代えてリチウムイオンバッテリーを採用しています。これによって発進時などのモーターアシスト時間が従来比10倍以上にアップしているのです。

また減速時の回生量も2倍に増えています。さらにアイドリングストップ時間を10%向上させるなどの進化を果たしていることも見逃せません。

CVTユニットには人間にとって気持ちいい加速感が味わえる『Dステップ変速』という制御が取り入れられています。これは強い加速を必要とした際に適用されるもの。

従来であればエンジン回転が先に高止まりして、その後に加速がついてくるというかたちになっていました。このDステップでは、加速の途中にあえてエンジン回転を落とし、有段ギヤのようなフィールを実現しています。これによりエンジン音がブーン、ブーン、ブーーーンと断続的に変化しながら回転上昇していくのでした。

確かにこのエンジン回転数の上下動は人間にとって心地いいものでして、従来のCVTにはなかったダイレクトさです。ちなみにこのDステップ変速は、燃費への悪影響を抑えるような緻密なセッティングも行っています。

デイズ ハイウェイスター ターボの走りは、総じて自然であることが特徴といえます。

発進から中間加速、そして高回転使用域に至るまで、不満を感じるシーンはほとんどないはずです。しかもこれは「軽自動車にしては」というレベルではなく、一般的なコンパクトカーから乗り換えたとしても、という前提付きの話なのです。

これをわずか0.66Lの3気筒エンジンで達成しているのですからマーベラスですね。


(写真・動画・文/ウナ丼)

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