トヨタの王様「センチュリー」の新型ってどのくらい凄いの? チューニングの可能性は? 借りて真剣に調べてみた! 【読み上げてくれる記事】

日本が世界に誇るショーファーカーを試す

初代の30年、2代目の21年というモデルサイクルを経て登場した3代目センチュリー。日本が世界に誇るショーファーカーは果たしてどのレベルまできたのだろうか。気になったので借りて乗ってみた! テスターはこの手のクルマが大好きな稲田大二郎。ついでにチューニングの可能性もオフィスK&WALD協力のもと、真剣に考えてみましたよ!


「高級セダンとは異次元の乗り心地と、まるで億ションのリビングの作り込みを満喫できる」!

稲田大二郎

昔の話じゃない。昭和を過ぎて平成が終わりを迎えようとしている現代でも、日本では高級サルーンの代名詞として「いつかはクラウン」というキャッチコピーが生きている。

しかし、僕がもし乗るとしたら、クラウンやレクサスどころかマセラティのクワトロポルテやポルシェ・パラメーラなんかより、やはりラグジュアリーでプレミアムなロールスロイスやベントレーあたりを目指すね。

日本車で言えば、ついこの前、21年ぶりに新型が登場したトヨタのセンチュリーを置いて他にはない。

ということで、その至高のクルマを「なんでオプションのイナダさんがお借りになるんですか?」と言われながらも、無理くりトヨタから借り出した。なんでって?そりゃ日本人として、ロールスロイスに負けないセンチュリーに仕立てたいからだ!

センチュリーは本来なら、ショーファーカーといってお抱え運転手に任せるのが王道。だが、実はこの手の超高級車は運転しても素晴らしいのだ。街中や高速道路をチョイ乗りしただけで、そんじょそこらの高級セダンとは異次元の乗り心地と、まるで億ションのリビングの作り込みを満喫できる。

ただし、先代と違ってエンジンは“あの”5LV12気筒じゃなく、先代レクサスLS600hと同じ5LのV8ハイブリッド。これを聞いたときには、ちょっとガッカリしたけれど、実際にはエンジン音も聞こえない静粛さ、そこからひとたびアクセルを踏み込めば、レスポンス良く怒涛の加速を見せるという性質は先代以上だ。パワーはV12時代の280psを凌駕する。ガソリン/モーターあわせて431psもあるからね。

乗り心地的は先代の重量感のあるほうが僕の好みだったけど、まろやかさや洗練さでは新型だな。乗り心地はソフトなのに走りはスポーティ。昔ながらの社長さんだけ気持ちいいようなフワフワ高級車じゃなく、すべてがハイレベルなんだ。

話は脱線するが、僕が高級サルーンに惚れたのは、シリーズIIのジャガー/ディムラー・ダブルシックスだった。もう30〜40年前だ。

それまでGTスポーツ系にしか興味がなかったけれど、新車の試乗会でドアを開けて、運転席に座った瞬間、まだ運転もしないのに「これ凄いクルマだ、絶対欲しい!」と決めた。実際は中古しか買えなかったけど、しなやかな走りと上品な作りは、僕のクルマに対する造詣を根底から覆したと言って良い。今でも古きジャガーの良さを残す丸目4灯のX300型スーパーチャージXJRに乗っているのは、そんな事情からなんだ。

PHOTO:Shinichi Tsutsumi


2018年6月に登場した3代目センチュリー。先代モデルは日本車唯一のV12エンジンを搭載していたが、新型のパワートレーンには高い信頼性とシステム最高出力431psを誇る、先代レクサスLS600h譲りの5LV8ハイブリッドに刷新された。

リヤビューも威風堂々たる佇まいだ。フェンダーからリヤバンパーに繋がるラインはもはや芸術の域。

ホイールベースはLS600hのロングホイールベース版と同じ。つまり新型センチュリーは先代LS600hLがベースになっているわけだが、駆動方式はAWDのLSとは異なりFRとなっている。

レザーとタモ材を巧みに組み合わせ、沢山のエレクトロニクス関係のコントロールスイッチを配したデザインはレトロモダンの極致か。

取扱書だって貫禄の鳳凰マークなのです。

主要諸元表

エンジン型式:2UR-FSE

種類:V型8気筒DOHC

内径×工程:94.0×89.5(mm)

総排気量:4968㏄

最高出力:381ps/6200rpm

最大トルク:52.0kgm/4000rpm

燃料供給装置:筒内直噴+燃料噴射装置(D-4S)

燃料タンク容量:82L(プレミアム)

モーター型式:1KM

種類:交流同期電動機

最高出力:224ps

最大トルク:30.6kgm

駆動用主電池:ニッケル水素電池

トランスミッション:電気式無段変速機

駆動方式:FR

全長×全幅×全高:5335×1930×1505(㎜)

ホイールベース:3090㎜

車両重量:2370kg

タイヤサイズ:225/55R18

最小回転半径:5.9m

JC08モード燃費:13.6km/L

車両本体価格:1960万円

新型センチュリー妄想チューニング

新型センチュリーをチューニングする。そんなおバカな妄想に付き合ってくれたのは、東京都板橋区にあるオフィスK。言わずと知れたプルミアムなロールスロイスやスーパーカーのカスタムを手掛けていることで有名なお店だ。

取材協力:OFFICE-K


WALDが本気で新型センチュリー用エアロを妄想したらこうなった!

オフィスKとコラボしているWALDが妄想チューニングのために(?)描いてくれた新型センチュリー用エアロCGがこちら。フロントグリルはアンダーグリルを上品にリデザインして、最近のレクサスの大型スピンドルグリルとかじゃないのが逆に美しい。LEDデイランプのデザインもプレミアムだ。さすがプレミアムカーのスタイリングアプローチに長けたWALD

センチュリーには22インチホイールがベストか!?

オフィスKにて22インチのアルミホイールをあてがってる絵。このくらいのサイズが迫力あっていいかも!

マフラーやサスはいたって普通の作りだから改造できます!

今時のラグジュアリーは下回りの作りだってスポーツカーみたいなエキゾーストやアルミ合金製アーム仕様だ。レクサスLS600hと基本的に同じだからLS用のエアサスペンションキットで車高をローダウンできると確認。フラットに仕上げられた下面は空力向上はもちろん静音にも繋がっている。

オフィスK久保さんもノリノリで協力してくれた!

ラグジュアリーカーのカスタムに滅法強いオフィスKにセンチュリーを持ち込んで久保くんとカスタマイズの相談。「エアロが決め手だけど、22インチくらいの派手なホイールとデッカいブレーキほしいですね。効きもそうですが、見た目が大事です」と久保くん。

web option編集部