【BLITZ DRAG SUPRA】FRストックボディで8秒252を叩いた伝説のドラッグスープラ! 【読み上げてくれる記事】

3.4Lツインターボ+NOSでオーバー1000psを安定発揮!

仙台ハイランド閉鎖直前に当時のFRストックボディ国内最速記録を達成

世界有数のパーツサプライヤーとして名を轟かせ、過去にはボンネビル、シルバーステイツ、アウトバーンやニュルブルクリンクなど果敢に世界の難関へとチューニングカーで挑み、多くの記録を打ち立ててきた名門ブリッツ。

過酷なステージへのチャレンジこそ、チューニングの本質だということをその姿勢で示してきた。そして、そのためのマシン開発によって多くの技術が培われ、高品質なチューニングパーツを世に送り出してきた。そんなブリッツが2012年から発足させのが「BLITZ Racing Project」。

2013年は、仙台ハイランドのコース復旧にいち早く目をつけ、ドラッグレースへのチャレンジを新たに付け加えた。目標は世界の記録を見据えつつ、まずは国内のFRストックボディマシンの新記録を樹立すること。

その高い目標を達成するためのレコードブレイカーが、シルバーメッキのカラーリングが眩いスープラだ。ブリッツとシャフトオートサービスがコラボし、スコーチが製作&メンテナンスを手がけている。

このマシンの製作において、まず求められたのは圧倒的なエンジン出力。そのために排気量は3400ccまで拡大され、GT3582タービンをツインで装着。さらに、そのパワーをかさ上げし、低中回転域のトルク特性を安定させるためNOSまで装備している。

完成後のセッティングでは、1000ps対応のシャーシダイナモを軽く振り切りってしまったというからそのパワーはまさに世界トップ水準。それでいてしっかりとした耐久性を確保、数シーズンはエンジンを開けることなく使えるものとなっている。

また、加速性能を高めるためにボディの軽量化も徹底。ルーフのカーボン化をはじめとする各部の見直しにより、重量級と言われるスープラを約1100kgまで軽量化。駆動系に関しては、シフトロスを最低限に収めるべく、ジェリコ製のドラッグミッションをエアシフター化して搭載している。

完成後はトライ&エラーを繰り返しながらタイムを削っていき、仙台ハイランド閉鎖直前の2014年9月に開催されたGワークス主催ドラッグバトルで、当時のFRストックボディ国内最速記録となる8秒252を樹立。名実ともに国内最強のFRという称号を手にして、有終の美を飾ったのである。

取材協力:ブリッツシャフトオートサービス

スコーチで製作された2JZ改3.4Lエンジンは、充填効率を落とさず効率良く吸気を冷やすために水冷(氷冷)式インタークーラーをワンオフして採用。このインタークーラーのウォータージャケットには、燃料クーラーも仕込まれている。タービンはGT3582をツイン、サージタンク等も大容量化するハイスペックとなっている。

大型の空冷インタークーラーの使用も検討されたが、パーツのレイアウトや性能の安定性を求め、インタークーラーは水冷化されることとなった。ブリッツのコアを使い、スコーチでワンオフされたものだ。

インテークにウエットショット式のNOSを投入してパワーを底上げ。主に低中速域で噴射させてトルクを安定させる狙いだ。

整流を目的としたドラッグマシン用のローマウントウイングと、ブレーキ用のパラシュートが印象的なリヤビュー。ストックマシンなので、ベースの形状はスープラの原形をとどめている。

ルーフは軽量化のために1プライのドライカーボンでワンオフ。ウインドウのポリカーボネイト化やドアのFRP化なども行い、車重は1100kgとスープラとしては圧倒的な軽さを誇る。

ボディ幅は広げず、ウェルドのドラッグ競技用ホイールに280-10-15のドラッグスリックを収める。フロントはスピンドルマウントに、幅狭のフロントライナーで駆動抵抗を最低限に減らしている。

ジェリコのミッションはエアシフター化、スイッチ操作でシフトアップを行う。インテリアには電脳集団ブリッツのメーターが、ワンオフのパネルに装備されるなど、機能的に仕上げられている。ルーフスイッチ横のレバーは、減速時にパラシュートを開くためのものだ。

web option編集部

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